

アンプルールの「プレミアムフィト ヘアウォッシュN」は、公式説明で“濃密泡”“毛穴につまった汚れや整髪料をすっきり取り除く”こと、さらに“二度洗いがいらないほどの洗浄力”を特徴として掲げています。
実際に口コミ系ページでは、効果の分類として「香りがよい」「地肌ケア」「フケ・頭皮のかゆみ」「さらさら」「髪 しっとり」など、頭皮と髪の両方の体感に言及する導線が設けられており、使用目的が“髪だけ”に限定されていないことが分かります。
また公式レビュー欄でも「泡立ちがとてもいい」「洗いあがりはとにかくすっきり」など、洗浄の体感に寄ったコメントが確認できます。
一方で「すっきり系」の体感は、頭皮が乾燥しやすい人にとってはプラスにもマイナスにも振れます。
参考)https://www.ampleur.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0amp;pid=130600
たとえば乾燥でバリアが弱い状態だと、少しの刺激でもかゆみに感じやすくなるため、「良い口コミ=自分にも合う」とは限らない点が重要です。
参考)頭皮に湿疹・かさぶた・かゆみなど炎症ができる原因と対処法|あ…
頭皮のかゆみは「乾燥(皮脂欠乏)」で起きる場合があり、洗髪のしすぎや洗浄力が強い洗浄剤の使用が関与することがあると解説されています。
また、シャンプーや整髪料など“頭皮に直接触れるもの”が原因となる接触皮膚炎(刺激性・アレルギー性)も、頭皮のかゆみの代表的な原因として挙げられます。
つまり、同じ「かゆい」でも、(1)乾燥が進んでしみるタイプ、(2)特定成分に反応して赤みや湿疹が出るタイプ、(3)脂っぽさとフケを伴うタイプ(脂漏性皮膚炎など)で対策が変わります。
とくに「新しいシャンプーに変えた直後から急にかゆい」「耳の後ろ・生え際・うなじが荒れる」などは、接触皮膚炎の典型パターンに当てはまることがあるため、我慢して使い続けるより原因切り分けを優先した方が安全です。
接触皮膚炎は原因物質との接触を断てれば改善し得る、という考え方が診療ガイドラインでも示されています(原因同定の重要性)。
(参考リンク:接触皮膚炎の診断と原因回避の考え方)
接触皮膚炎診療ガイドライン 2020(日本皮膚科学会)
アンプルール「プレミアムフィト ヘアウォッシュN」の全成分には、洗浄成分として「ラウレス-6カルボン酸Na」「ココイルメチルタウリンNa」「ココイルグルタミン酸TEA」などが記載され、保湿成分として「アセチルヒアルロン酸Na」「セラミドNP」なども含まれています。
一方で防腐剤として「メチルイソチアゾリノン」も成分欄に記載があります。
ここが意外と見落とされがちですが、イソチアゾリノン系(例:メチルイソチアゾリノン)はアレルギー性接触皮膚炎の原因となり得る成分として、国内の報告や検討資料でも言及があります。
参考)https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/download_pdf/2013/201328050A.pdf
皮膚科領域の報告でも、メチルイソチアゾリノンに関してパッチテスト陽性率が上昇傾向で注意を要する、という趣旨が述べられています。
参考)美容師の職業性アレルギー性接触皮膚炎-—パッチテストでイソチ…
つまり、口コミで「合わなかった」「かゆくなった」が一定数ある製品は、洗浄力の強弱だけでなく、“個人のアレルゲンに触れている可能性”も疑う価値があります。
(参考リンク:化粧品等のアレルギー確認と、イソチアゾリノン系防腐剤に関する背景)
化粧品等のアレルギー確認方法確立に関する研究(厚労科研PDF)
公式の使い方では、シャンプー前のブラッシング、ぬるめのお湯での予洗い、泡立てて指の腹で洗うこと、そして“十分にすすぐ”ことが具体的に説明されています。
この「すすぎ」は軽視されがちですが、頭皮に洗浄成分が残ると刺激になり得ることが示唆されており、すすぎ不足がかゆみに関与する可能性は現実的です。
さらに、頭部皮膚疾患患者を対象にした検討で、界面活性剤が洗髪条件によって皮膚に残存し得る、という報告もあり、「低刺激設計」だけでなく“残らない運用”が重要だと分かります。
具体的に、かゆみを減らすために見直したいポイントは次の通りです。
✅ 見直しチェック(今日からできる)
・🚿 予洗い:シャンプー前に30〜60秒、頭皮までしっかり濡らす(泡立ち改善→摩擦減)
・🫧 泡で洗う:爪を立てず、指の腹でマッサージするように洗う
・⏱️ すすぎ:ヌルつきがなくなるまで十分に(耳裏・生え際・後頭部が残りやすい)
・📅 洗う頻度:乾燥が強い時期は「洗いすぎ」が乾燥→かゆみにつながることがある
また、公式には「二度洗いがいらないほどの洗浄力」という説明があるため、皮脂が少ない日や乾燥が強い日は“1回で終える”ほうが安定する人もいます。
口コミでは「香りがよい」がメリットとして語られやすい一方、敏感な頭皮では“香り成分(精油・香料など)”が刺激・アレルゲンになることもあり得ます。
アンプルールの当該シャンプーは、ローズマリー葉油、ニオイテンジクアオイ油、ラベンダー油などの精油が成分として記載されており、香り設計が特徴の一部です。
このため「いい匂いで癒やされる」人もいれば、「使用直後だけムズムズする」人も出やすく、口コミが割れた時は“香りの好み”ではなく“皮膚反応”として扱う視点が役に立ちます。
意外なポイントとして、かゆみの原因がシャンプー本体ではなく、同時期に変えたトリートメント・整髪料・カラー剤の可能性もあります。
皮膚科では原因物質を推定し、必要に応じてパッチテストで確認する流れが一般的なので、「数日我慢して慣れる」より「原因を外す」ほうが早く改善するケースがあります。
かゆみが強い、赤み・湿疹・ジュクジュクが出る、夜眠れないほどの症状がある場合は、まず使用を中止し、皮膚科で「接触皮膚炎」「脂漏性皮膚炎」「乾燥性湿疹」のどれが近いかを相談すると安全です。

AMPLEUR(アンプルール) 日焼け止め・ファンデーション『BBクリーム』40g SPF35/PA++ ハイドロキノン ドクターズコスメ