

保湿をしっかりやっているのに、肌のかゆみがむしろひどくなっている人がいます。
NMF竹橋ビルは、東京都千代田区神田錦町3-11-1に立地する、野村不動産が管理する大型オフィスビルです。東京メトロ東西線「竹橋」駅3b出口から徒歩わずか3分、神保町駅・大手町駅も徒歩圏内という好立地で、多くのビジネスパーソンが毎日通勤しています。
2026年春にリニューアルが完了し、地下1階には約100坪の入居者専用ラウンジ、1階には貸会議室が整備されました。18〜32名用のセットアップオフィスも展開され、什器完備で即日業務開始が可能な設計です。個別空調設備が各フロアに配備されています。
個別空調はコントロールが便利な反面、冬季の暖房運転中に室内湿度が大きく低下するという問題を抱えています。
一般的なオフィスビルでは、冬の暖房運転中に室内湿度が30〜35%程度まで下がることが珍しくありません。快適・衛生的な湿度の目安は40〜60%(東京都「健康・快適居住環境の指針」より)とされているため、この数字がいかに低いかが分かります。砂漠の年間平均湿度が約25〜35%といわれますから、オフィスの空気が砂漠並みに乾燥しているケースもあるわけです。
NMF(Natural Moisturizing Factor=天然保湿因子)は、皮膚の角質層に存在し、水分をしっかりと抱え込む成分の総称です。アミノ酸・乳酸・尿素・ミネラル塩などで構成されています。この成分は乾燥した空気の中に長時間いるだけで水分とともに失われてしまいます。
NMFが不足すると角質層の柔軟性が失われ、バリア機能が低下します。外部の刺激物質が侵入しやすくなり、かゆみの引き金になるのです。
会社員342名を対象にした調査(株式会社NEXERとエアコンフロンティアによる調査・2025年11月)によれば、38.3%が職場の暖房乾燥を「気になった」と回答。さらにそのうちの約半数が実際に体調不良や肌トラブルを経験しています。つまりオフィスで働く約2割の人が乾燥起因の肌トラブルに直面している計算です。これは決して少ない数字ではありません。
「乾燥が原因だから、こまめに保湿すれば大丈夫」と考えている方も多いですが、保湿の方法が合っていない場合は改善しないどころか悪化することもあります。NMFの仕組みを理解してからケアに取り組むことが基本です。
参考:NMF(天然保湿因子)の役割と乾燥肌への影響について詳しく解説
資生堂|皮膚の乾燥メカニズムを遺伝子レベルで解明(PDF)
オフィスでかゆみを感じたとき、ついつい掻いてしまう人は少なくありません。しかし掻く行為は症状をさらに悪化させる大きな落とし穴です。
皮膚を掻くと、物理的な刺激により肥満細胞(マスト細胞)が刺激され、ヒスタミンという物質が大量に放出されます。ヒスタミンは神経に働きかけてかゆみを強め、血管を拡張して炎症を悪化させます。掻けば掻くほど、次のかゆみへの感受性が高まっていくのです。
これを「かゆみと掻破(そうは)の悪循環」と呼びます。
この悪循環に陥ると、角質層のバリア機能が壊れた状態が慢性化します。バリアが壊れた皮膚はわずかな刺激にも過剰反応するようになり、最終的にはオフィスの乾燥空気・衣服の繊維・汗など日常的な刺激でもかゆみが出やすい状態になってしまいます。
厄介なのは、NMFが不足した状態でこの悪循環が始まると、通常の保湿ケアだけでは追いつかなくなる点です。
角質層にNMFが十分ある状態では、肌は外部からの水分蒸散を自力で防げます。しかしNMFが枯渇すると、保湿クリームを塗っても表面を一時的にカバーするだけで、水分はすぐに失われます。まるで穴の開いたバケツに水を注ぐような状態です。
特にNMF竹橋ビルのような個別空調完備のオフィスでは、フロアごとに温度設定が異なるため、廊下・会議室・執務室を行き来するたびに肌が温度差・湿度差にさらされます。この繰り返しが1日数十回に及ぶこともあり、バリア機能へのダメージが蓄積されやすい環境といえます。
掻かないことが前提です。かゆみを感じたら、まず保冷剤やひんやりしたタオルを当てて患部を冷やすことが応急処置として有効です。冷やすと皮膚温度が下がり、ヒスタミンの放出が一時的に抑えられます。
参考:かゆみと掻破の悪循環についての医学的解説
順天堂大学 環境医学研究所|なぜ、かゆい?かゆみと真剣勝負
NMFを補うスキンケアとは、ひと言でいえば「アミノ酸・乳酸・尿素を含む製品を使って角質層の水分保持力を底上げする」ことです。
スキンケア製品を選ぶ際は、成分表示を確認して「アミノ酸(グリシン・リジン・セリンなど)」「乳酸Na(乳酸ナトリウム)」「尿素」のいずれかが含まれているものを選ぶのが基本です。これらはNMFを構成する成分そのもの、または類似成分であり、角質層に吸収されやすいという特徴があります。
洗顔・洗身の方法にも注意が必要です。
熱いお湯(42℃以上)での入浴は、皮脂とともにNMFも洗い流してしまうことが知られています。38〜40℃程度のぬるめのお湯で、泡立てた洗浄剤を使って優しく洗うことが推奨されています(順天堂大学 環境医学研究所より)。ゴシゴシとタオルでこする洗い方は、角質層を直接削ってしまうのでNGです。
保湿のタイミングも重要です。
入浴・洗顔後は肌が水分を含んでいるため、その状態で保湿剤を塗ると皮膚内の水分が蒸散しにくくなります。タオルで押さえるようにして拭いてから3分以内に保湿剤を塗ることが理想的です。乾いてから塗っても効果が半減します。
オフィスでのケアには、携帯用のアミノ酸系化粧水ミストが便利です。デスクに置いておき、2〜3時間に1回程度スプレーするだけで皮膚表面の乾燥を緩和できます。ただし、ミストで水分を足しても、油分でフタをしないと蒸発してしまうため、ハンドクリームや保湿バームと組み合わせることが大切です。
また、過剰な保湿には注意が必要です。保湿剤を厚塗りしすぎると角質層がふやけてバリア機能が逆に低下し、かゆみ・赤みが出るケースがあります(資生堂研究より)。NMF補給が目的の場合、薄く均一に伸ばして皮膚に吸収させることが条件です。
参考:乾燥肌・かゆみに対する正しいスキンケアの方法
順天堂大学 環境医学研究所|かゆみと真剣勝負・どう対処?
NMFの主成分はアミノ酸であり、体内での産生量は食事から摂るタンパク質の量と質に大きく左右されます。これはあまり知られていない視点です。
スキンケアで外側からNMFを補うことと並行して、食事でアミノ酸を積極的に摂ることが、根本的な乾燥肌・かゆみ改善の鍵になります。
特に効果的な食品は以下のとおりです。
NMF竹橋ビルの1階にはセブンイレブンが入居しており、昼食や間食が手軽に手に入ります。コンビニ食は塩分・脂質過多になりがちですが、サラダチキン・ゆで卵・納豆おにぎりを組み合わせることで、オフィスランチでもアミノ酸補給を意識できます。
また、ビルの周辺は千代田区神田錦町エリアに位置しており、竹橋駅から神保町方面にかけて飲食店が充実しています。魚介定食や和食系の定食店を選ぶだけで、かゆみ対策に有効なアミノ酸・乳酸菌を日常的に摂取できます。これは食事で実践できるシンプルな対策です。
水分補給も忘れてはいけません。オフィスの乾燥環境では体内からも水分が失われやすく、脱水気味になると皮膚の水分量がさらに低下します。1日に摂る水分量の目安は体重1kgあたり約30〜40mlとされており、体重60kgの人なら1.8〜2.4リットルが目安です(食事から摂る分を含む)。意識的にこまめな水分補給を心がけることが原則です。
参考:かゆみと栄養素の関係について
甲子園栗木皮膚科クリニック|かゆみと栄養
いくら肌のケアをしても、オフィス環境そのものが乾燥していれば限界があります。NMF竹橋ビルで働く人が職場で取り入れやすい環境対策をまとめます。
まず、湿度の「見える化」から始めましょう。
デスクに小型の温湿度計(500円〜2,000円程度で購入可能)を置いておくと、現在の室内湿度がリアルタイムで確認できます。40%を下回ったら対策が必要なサインです。
個人でできる加湿として、もっとも手軽なのはデスクに水を入れたコップやペットボトルを置く方法です。コップ1杯(約200ml)の水の自然蒸発で、デスク周囲の湿度を数パーセント改善できます。コンパクトなUSB加湿器をパソコンのポートにつないで使う方法も有効です。NMF竹橋ビルでは2026年春リニューアルにより電源容量が40VA/㎡確保されているため、USB機器の使用には支障がほとんどありません。
直接的な肌対策として、衣服の素材選びも重要です。
NMF竹橋ビルは2026年春リニューアル完了後、地下1階に約100坪の入居者専用ラウンジが設置されています。ラウンジは休憩・個人作業にも使えるスペースです。執務室とは異なるゾーンで一定時間過ごすことで、同じ空調にさらされ続ける時間を減らすことができます。体を動かして血行を促進する意味でも、ランチや休憩をラウンジで取る習慣は理にかなっています。
症状が慢性化している場合は皮膚科への受診も検討してください。乾燥性皮膚炎(皮脂欠乏性湿疹)は、ステロイド外用剤と保湿剤の組み合わせ治療で多くの場合改善します。大手町駅・竹橋駅の周辺には皮膚科クリニックが複数あり、NMF竹橋ビルから徒歩10分以内でアクセスできます。かゆみが2週間以上続く場合は、専門家の判断を仰ぐことが確実な対策です。
参考:乾燥性皮膚炎の原因と治療法の解説
ヒロクリニック|乾燥性湿疹の原因と皮膚科での治療法