

保湿クリームを毎日塗り続けても、肌のかゆみが止まらないことがあります。
肌がかゆいとき、多くの人はまず保湿クリームに手を伸ばします。しかし、かゆみの根本には「コラーゲンの減少」が深く関わっているケースがあり、保湿だけでは追いつかないことも少なくありません。
コラーゲンは皮膚の真皮層に存在するタンパク質で、真皮の乾燥重量の約70%を占めています。この数字は「骨組み」のような存在感を示しており、家に例えると柱や梁にあたります。コラーゲンが十分にある肌は水分をしっかり保持できますが、減少するとその保水力が失われ、肌が乾燥しやすくなります。
乾燥した肌では、外部の刺激を感知する「かゆみ神経(C線維)」が表皮の近くまで伸びてきます。これが、わずかな刺激でもかゆみを感じやすくなる理由です。さらに、バリア機能が低下するとアレルゲンや細菌が肌内部に侵入しやすくなり、炎症が起きてかゆみが悪化するという悪循環に入ってしまいます。
つまり、コラーゲン減少→乾燥→バリア機能低下→かゆみという連鎖が起きているということですね。
最新の研究では、アトピー性皮膚炎患者の皮膚において、健康な人と比べてI型・III型コラーゲンの発現が低下していることも報告されています(2024年・Yahoo!ニュース専門家記事より)。コラーゲンの減少は単なる美容の問題ではなく、かゆみを抱える方にとって非常に重要な健康課題です。
かゆみに悩んでいる方は、この仕組みを知っておくだけで対策の方向性が大きく変わります。
参考:かゆみとコラーゲン・バリア機能の関係について(協和キリン「かゆみナビ」)
https://www.kyowakirin.co.jp/kayumi/about/construction.html
コラーゲン減少の最も根本的な原因は「加齢」です。これは基本です。
体内のコラーゲンは20歳頃をピークに毎年約1%ずつ減少していくとされており、50代になると20代の約70%まで減少するという研究報告があります(城西大学・真野博教授が引用するS.L.SchniderとR.R.Kohnの研究)。さらに、40歳頃にはピーク時の半分程度になるという指摘もあります。
ここで重要なのは、加齢による「代謝スピードの低下」です。コラーゲンは常に「壊す→つくる」のサイクル(ターンオーバー)を繰り返していますが、年齢を重ねると「壊す」工程がうまくいかなくなります。すると古くなったコラーゲンが分解されずに残り、新しいコラーゲンも作られにくくなるという二重の問題が起きます。
壊されずに残った古いコラーゲンは硬くなり、水分を保持する力を失います。これが肌の乾燥・かゆみにつながるということです。
また、30代を過ぎると、コラーゲンを産生する細胞「線維芽細胞」自体も減少・機能低下していきます。線維芽細胞はコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンをつくる、いわば「肌の工場」です。この工場の働きが落ちると、当然コラーゲンの生産量も減ります。
年齢を重ねると肌がかゆくなりやすいのは、こうした生理的なメカニズムがあるからです。コラーゲンの代謝を意識した生活習慣を早めに始めることが、かゆみ予防にもつながります。
| 年代 | コラーゲン量の目安 | 肌への影響 |
|---|---|---|
| 20代(ピーク) | 100% | ハリ・弾力が高く、乾燥しにくい |
| 40代 | 約50% | 乾燥・かゆみ・シワが目立ちやすくなる |
| 50代以降 | 約70%(20代比) | バリア機能が著しく低下しやすい |
参考:コラーゲン減少と加齢のメカニズム(大正製薬)
https://brand.taisho.co.jp/contents/beauty/550/
加齢の次に大きな原因が「紫外線」です。これは光老化と呼ばれるメカニズムで進行します。
紫外線を浴びると、皮膚の中でMMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)という酵素が活性化され、コラーゲンを分解してしまいます。さらに線維芽細胞が紫外線によるダメージを受けると、新しいコラーゲンを作る能力そのものが低下します。2025年のロート製薬の研究では、紫外線ダメージを受けた線維芽細胞に特定の成分を与えることでコラーゲン産生能が改善されることが発見されており、紫外線の影響がいかに大きいかがわかります。
問題は、紫外線ダメージは「蓄積型」という点です。若い頃の日焼けが10年後・20年後の肌トラブルとして現れます。かゆみに悩む方の肌は、過去に十分なUVケアをしていなかった影響が出ている場合もあります。
意外ですね。日焼け止めを怠ると将来のかゆみリスクを高めていたとは。
紫外線ダメージを防ぐためには、日常的なUV対策が基本です。日差しの強い夏だけでなく、曇りの日もUVAは透過するため通年での対策が必要です。SPF30以上・PA++以上の日焼け止めを毎日塗ること、これが肌の長期的なコラーゲン保護につながります。
また、すでに光老化が進んでいる場合は、コラーゲンの産生をサポートする成分(ビタミンCやレチノール配合のスキンケア)を取り入れることも一つの選択肢です。かゆみ予防の観点からも、コラーゲンの産生環境を整えることが先決です。
参考:光老化と線維芽細胞・コラーゲン産生の関係(ロート製薬 研究ニュース)
加齢と紫外線ほど知られていないながら、非常に重要な原因が「糖化」と「酸化」です。
糖化とは、食事から摂取した糖がタンパク質と結びついて、AGEs(終末糖化産物)と呼ばれる老化物質を生成する現象です。コラーゲンに糖化が起きると、「架橋(かけはし)」と呼ばれる結合部分に悪いAGEsが付着し、コラーゲンが硬くなります。硬化したコラーゲンは弾力を失い、水分を保持する力も落ちます。その結果、肌は乾燥し、バリア機能が低下してかゆみが起きやすくなります。
酸化は「体のサビ」とも表現されます。活性酸素が増えることで細胞が傷つき、コラーゲンの分解が促進されます。紫外線・喫煙・ストレス・睡眠不足・偏った食事などが活性酸素を増やす主な要因です。
🍬 糖化を加速させる生活習慣
- 甘い飲み物・お菓子を毎日摂る
- 食後すぐに横になる
- 慢性的な睡眠不足(6時間未満が続く)
- 強いストレスが長期間続く
- 運動不足
糖化が進んだ肌は黄ぐすみ・くすみとして見た目にも現れ、かゆみや乾燥も伴いやすくなります。甘い飲み物を1日1本減らすだけでも糖化の進行を遅らせる効果があるとされており、まず飲み物から見直すのが現実的な一手です。
糖化と酸化が老化の根本原因ということですね。かゆみを繰り返す方は、食生活の見直しが意外に有効です。
参考:糖化によるコラーゲン硬化と肌への影響(PONO CLINIC)
https://pono-clinic.jp/aging-care/aging-mechanisms/collagen-loss/glycation-ages-collagen-stiffness-skin-yellowing/
「睡眠不足が肌に悪い」とはよく聞きますが、その理由を正確に知っている方は少ないのではないでしょうか。
睡眠中には「成長ホルモン」が分泌され、細胞分裂やタンパク質の合成が促されます。コラーゲンを産生する線維芽細胞も、この成長ホルモンの働きによって活性化されます。つまり、睡眠不足が続くと成長ホルモンの分泌が低下し、コラーゲンの合成量が落ちるのです。
また、ストレスが長期間続くと、コルチゾール(ストレスホルモン)が過剰に分泌されます。コルチゾールはコラーゲンの合成を抑制し、さらに既存のコラーゲンを分解するためのエネルギーをタンパク質(皮膚・筋肉)から調達してしまいます。厳しいですね。
🌙 睡眠とコラーゲンに関するポイント
- 成長ホルモンの分泌ピークは「入眠後1〜2時間のノンレム睡眠時」
- 6時間未満の睡眠が続くとバリア機能が有意に低下するとされる
- 夜22時〜深夜2時は「肌のゴールデンタイム」として細胞修復が活発な時間帯
肌のかゆみが夜中や明け方に強くなる方は、睡眠の質そのものがコラーゲン減少に影響している可能性があります。毎日7時間の質の良い睡眠を確保することが、コラーゲン産生とかゆみ改善の両方に役立ちます。
ストレスに関しては、コルチゾール抑制のために深呼吸や軽いストレッチなどを就寝前のルーティンに組み込むことが一つの対策です。まずは「寝る前のスマホをやめる」という習慣から始めてみてください。これがコラーゲン保護の第一歩になります。
参考:睡眠不足と肌ターンオーバーの関係(西川コラム)
https://www.nishikawa1566.com/column/sleep/20200821112016/
コラーゲンを生成するためには「ビタミンC」が必須です。これは多くの方が意外と知らないポイントです。
コラーゲンの合成過程では、プロコラーゲンという前駆体をコラーゲンに変換する際に「水酸化」という反応が必要で、この反応にビタミンCが欠かせません。つまり、ビタミンCが不足すると体内でのコラーゲン生成がそもそも止まってしまいます。ビタミンCが枯渇した状態では、食べ物や内服・外用でコラーゲンをいくら補っても産生サイクルが回りません。ビタミンCは必須です。
ここで見落とされがちなのが「喫煙」の影響です。タバコを1日20本吸う人では、体内に蓄えられるビタミンCが1,000mg以下(通常は1,500mg)に減少するとされています。1本あたり約25mgのビタミンCが消費される計算です。喫煙者がビタミンCを意識せずに生活すると、コラーゲン合成のための材料が慢性的に不足している状態になります。
また、食事制限や偏食によるタンパク質不足もコラーゲン減少を加速させます。コラーゲン自体がアミノ酸(グリシン・プロリン・ヒドロキシプロリンなど)からできているため、タンパク質を十分に摂らなければコラーゲンの材料自体がなくなってしまいます。
💊 コラーゲン生成を支える主な栄養素
| 栄養素 | 主な役割 | 多く含む食品 |
|--------|----------|-------------|
| ビタミンC | コラーゲン合成に必須 | パプリカ、キウイ、ブロッコリー |
| タンパク質(アミノ酸) | コラーゲンの材料 | 鶏肉、魚、大豆製品 |
| 鉄 | コラーゲン水酸化反応をサポート | レバー、小松菜、貝類 |
| ビタミンB群 | 肌代謝・かゆみ神経の伝達をサポート | 豚肉、卵、納豆 |
これらが不足している状態を続けると、コラーゲン減少が加速するだけでなく、かゆみを感じやすい肌になってしまいます。ビタミンCの摂取だけ意識する、これが最もすぐに実行できる対策です。
参考:喫煙とビタミンC消費量の関係(厚生労働省eJIM)
https://www.ejim.mhlw.go.jp/public/overseas/c03/09.html

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