

かゆくて掻き続けたニキビが、クレーター肌を作っている可能性があります。
クレーター肌の治療を調べると、「1回2万円〜」という数字が目に入りがちです。しかし、1回で終わる治療はほとんど存在しません。これが落とし穴です。
クレーター(陥凹性瘢痕)は、ニキビの炎症が真皮層のコラーゲンを破壊した跡です。肌が内側に引き込まれるように凹んでいる状態で、表面をなぞるだけでは改善できません。だからこそ、複数回にわたる継続的な施術が必要になります。
たとえばダーマペンの場合、1回あたりの費用は15,000〜50,000円が相場ですが、クレーター改善には5〜10回が目安とされています。単純計算でも総額は75,000〜500,000円に達することがあります。「1回だけ試してみよう」という感覚で受けると、費用対効果が低く感じられて途中で諦めてしまうケースも少なくありません。
また、かゆみを感じて肌を掻き続けている方は要注意です。炎症中のニキビを掻くことで、クレーターが深くなり・広がりやすくなります。つまり、かゆみを放置すればするほど、将来の治療費が上がる可能性があります。まず炎症を皮膚科で抑えることが、治療費を最小限にするための第一歩です。
| 治療法 | 1回の費用目安 | 推奨回数 | 総額目安 |
|---|---|---|---|
| ダーマペン | 15,000〜50,000円 | 5〜10回 | 6〜20万円 |
| フラクショナルレーザー | 20,000〜100,000円 | 3〜5回 | 10〜50万円 |
| サブシジョン | 30,000〜80,000円 | 2〜3回 | 6〜24万円 |
| ポテンツァ | 50,000〜150,000円 | 3〜5回 | 15〜50万円 |
| TCAクロス | 10,000〜30,000円 | 3〜5回 | 3〜15万円 |
| ケミカルピーリング | 5,000〜20,000円 | 6〜10回 | 3〜20万円 |
つまり、治療法と回数をセットで考えることが基本です。
クレーターには大きく3つのタイプがあり、タイプを見誤ると「効かない治療」にお金を使い続けることになります。
アイスピック型は、氷を刺したような細くて深い穴状の凹みです。直径1〜2mm程度と小さいものの、深さがあるため表面からのレーザーだけでは届きにくい性質があります。このタイプにはTCAクロスが特に有効で、1回10,000〜30,000円と比較的安価です。フラクショナルレーザーを何度繰り返しても改善しにくいケースがあり、治療法の選択ミスが無駄な出費につながります。
ボックスカー型は、縁がはっきりした箱型の凹みで、直径1.5〜4mm程度です。浅いものであればダーマペンやフラクショナルレーザーが有効で、総額6〜20万円の範囲で改善が期待できます。深いタイプは複数の治療の組み合わせが必要になることもあります。
ローリング型は、波打つような緩やかな凹凸が広範囲に続くタイプです。皮膚が内側に引っ張られている「索状組織」を切断するサブシジョンが最も有効とされています。1回30,000〜80,000円で、2〜3回の施術後にフラクショナルレーザーやダーマペンと組み合わせると相乗効果が期待できます。
意外なのは、ローリング型のクレーターにダーマペンやレーザーだけを繰り返しても、索状組織が皮膚を引き下げている限り大きな改善は見込みにくい点です。まず医師にタイプを診断してもらうことが、最終的な費用を抑える一番の近道になります。
クレータータイプに合った治療が条件です。
クレーター肌の種類について詳しく知りたい方には、以下のページが参考になります。
皮膚科専門医によるクレーター(陥凹性瘢痕)の種類・原因・治療法の詳細解説。
ニキビ跡のクレーター治療完全ガイド:種類・治療法・費用まで|アイシークリニック上野
「クレーター治療は保険が効くの?」という疑問は多くの方が持ちます。答えはほぼNOです。
ニキビ跡のクレーター治療は、現行の保険制度では「美容目的」とみなされることがほとんどで、フラクショナルレーザー・ダーマペン・サブシジョン・ポテンツァなどはすべて全額自費診療となります。これは銀座よしえクリニックや湘南美容クリニックをはじめ、全国の美容皮膚科・美容外科に共通しています。
ただし例外が1つあります。ケロイドや肥厚性瘢痕(皮膚が盛り上がるタイプのニキビ跡)は、医師が治療の必要性を認めた場合にステロイド注射や冷凍療法などが保険適用になることがあります。まず一般皮膚科を受診して確認しましょう。
医療費控除については、「美容目的は全て対象外」と思っている方が6割近くいるというデータがあります。実際には、「目的」が治療であれば美容クリニックでの施術も医療費控除の対象となる可能性があります。年間10万円を超えた医療費は確定申告で控除を申請できます。年間20万円をクレーター治療に使った場合、所得税率20%なら約2万円の還付が期待できます。
領収書は必ず保管しておくことが条件です。
ニキビ跡の保険治療範囲と医療費控除の判断基準についての詳細。
実は幅広い?にきび・ニキビ跡の保険治療|愛知美容クリニック
治療費を賢く管理するための方法は複数あります。厳しいところですね、という費用感を少しでも和らげるために、以下の5つを知っておきましょう。
① コース料金を活用する
単発施術よりもコース(複数回パッケージ)のほうが1回あたりの費用が20〜30%程度割引になるクリニックが多いです。ダーマペン5回コースが通常1回あたり3万円のところ、コース契約で1回あたり2万1,000円になるケースもあります。ただし、契約前に「途中解約・未施術分の返金規定」を必ず確認することが大切です。
② モニター制度を利用する
施術前後の写真をクリニックのホームページやSNSに掲載することを条件に、通常価格より安く施術を受けられるモニター制度を設けているクリニックがあります。写真の使用範囲や公開期間をしっかり確認したうえで活用しましょう。
③ 複数クリニックで無料カウンセリングを受ける
同じ治療法でもクリニックによって料金設定に大きな差があります。初回カウンセリング無料のクリニックが多いので、少なくとも2〜3院を比較することをおすすめします。費用の内訳(麻酔代・薬剤代が別途かどうか)も必ず確認しましょう。
④ ホームケアを並行して行う
クリニックでの治療回数を減らすために、ホームケアを充実させる方法もあります。レチノール(コラーゲン産生促進)、ナイアシンアミド(色素沈着改善)、ビタミンC誘導体(肌の再生サポート)などの成分を含むスキンケアを継続することで、施術効果を長持ちさせやすくなります。これは使えそうです。
⑤ 治療時期をずらしてキャンペーンを活用する
美容クリニックでは、夏前や年末など季節によってキャンペーン価格を設定していることがあります。公式サイトやLINE登録で情報をキャッチしておくと、同じ施術を数千〜数万円安く受けられることがあります。
治療費に関して、実際に損をしやすいパターンが3つあります。これを知っているかどうかで、最終的な総額に10万円以上の差が生まれることもあります。
パターン①:安い1回だけ試して「効果がない」と判断する
クレーター治療の効果は、施術から約4〜8週間後の肌のターンオーバーを経て現れます。1回目の施術直後は大きな変化を感じにくいため、「効果がなかった」と早合点して別のクリニックに移ることは時間とお金の両方の無駄になります。最低でも3回以上継続してから効果を判断するのが原則です。
パターン②:かゆみが出ているのに治療を急ぐ
肌にかゆみや炎症がある状態で美容施術を受けることは、クリニック側も断るケースがほとんどです。炎症中にレーザーやダーマペンを照射すると、火に油を注ぐように悪化するリスクがあります。まず皮膚科でニキビの炎症を鎮め、肌が落ち着いてから美容治療に移行することが、結果的に治療回数を減らし総費用を下げることにつながります。
パターン③:1種類の治療だけを繰り返す
深いクレーターの場合、1種類の治療を何度繰り返しても改善が頭打ちになることがあります。たとえば、ローリング型クレーターにダーマペンを10回受けても、索状組織をサブシジョンで切断しない限り根本的な改善は難しいとされています。治療が効果を出しにくい状態になっている場合は、医師に別の治療法の組み合わせについて相談することが大切です。
この視点はあまり語られないのですが、「治療の順番」にも費用対効果が左右されます。深いクレーターへのアプローチでは、①サブシジョンで索状組織を切断 → ②ダーマペン・フラクショナルレーザーで表面を整える、という順番が推奨される場合があります。この順番を逆にしてしまうと、施術回数が増えて費用がかさむことがあります。
深いクレーターの治療順序と組み合わせ方法についての参考情報。
ニキビ跡の凹み(クレーター)治療について|山手皮膚科クリニック(高田馬場)
費用面での失敗を防ぐには、カウンセリング時に確認しておくべき点があります。「値段が安いから」という理由だけでクリニックを選ぶと、追加費用が発生したり、思ったような結果が出なかったりするリスクがあります。
まず確認すべきは「費用の内訳」です。麻酔クリーム代・薬剤代・診察料がコース料金に含まれているかどうかを必ず聞きましょう。クリニックによっては麻酔代が別途3,300円、薬剤代が別途5,500円などと加算されることがあり、広告の価格より高くなるケースがあります。
次に確認すべきは「コース途中解約時の返金規定」です。2025年6月施行の改正特定商取引法により、美容医療分野での書面交付義務や一定のクーリングオフ規定が強化されています。クリニックがどのような契約条件を提示しているかを事前に確認することが重要です。
担当医師の専門性も確認ポイントです。ニキビ跡クレーター治療は皮膚の構造に関する深い知識が必要で、皮膚科専門医の資格・クレーター治療の症例実績があるかどうかを確認しましょう。クリニックのホームページに症例写真(ビフォーアフター)が掲載されているかも参考になります。
医師が1種類の治療しか提案しない場合は注意が必要です。複数の選択肢を丁寧に説明してくれるクリニックほど、あなたの状態に合わせたオーダーメイドの治療計画を組んでもらえる可能性が高いといえます。
| 確認項目 | チェックポイント |
|---|---|
| 費用の内訳 | 麻酔代・薬剤代・診察料が含まれているか |
| 返金規定 | 途中解約時の未施術分の返金対応はあるか |
| 医師の専門性 | 皮膚科専門医か・クレーター治療実績があるか |
| 治療計画 | 複数の選択肢を提示してくれるか |
| 施術間隔の説明 | 次の施術まで何週間あければよいかの説明があるか |
治療法・費用・担当医の3点セットを確認すれば大丈夫です。
クレーター治療の費用相場を詳しく確認したい方は、以下のガイドも参考になります。
治療法別の詳細な費用相場と費用を抑えるポイントの解説。
ニキビ跡クレーター治療費用の完全ガイド|保険適用・自費の相場を解説|アイシークリニック上野

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