

綿100%の服を選んでいるのに、汗かぶれが悪化することがあります。
汗かぶれとあせもは、どちらも夏に起こりやすい肌トラブルですが、見た目や発症のメカニズムがまったく異なります。正しく見分けることが、適切なケアへの第一歩です。
あせも(汗疹)は、汗を体外に出すための汗腺(エクリン汗腺)の通り道が詰まることで起こります。詰まった汗が皮膚の内側に溜まり、炎症を引き起こすのが原因です。見た目の最大の特徴は「点状のポツポツ」。小さなブツブツが集まった形で現れ、直径1〜2mm程度の赤い丘疹が複数できます。
一方、汗かぶれは汗自体が皮膚への刺激となって起こる「刺激性接触皮膚炎」の一種です。汗が蒸発した後に残る塩分・アンモニア・乳酸などの成分が、皮膚のバリア機能が低下している部位に浸透し、広範囲の炎症を引き起こします。つまり、「面状の赤み」が汗かぶれの目印です。
| 比較項目 | あせも(汗疹) | 汗かぶれ |
|---|---|---|
| 見た目 | 点状のポツポツ | 面状の赤み・炎症 |
| 原因 | 汗腺の詰まり | 汗成分による刺激 |
| かゆみ | 中程度 | 強め(広範囲) |
| できやすい人 | 乳幼児・多汗症の方 | バリア機能が低下した方 |
画像で確認すると区別しやすいです。あせもは首や脇の下などに赤いブツブツが点在し、汗かぶれは下着やベルトが当たる部位を中心に、赤みがベタっと広がった様子が見られます。あせもの中でも「水晶様汗疹」と呼ばれるタイプは、角質層内に汗が溜まった透明な水ぶくれが多数できるのが特徴で、かゆみや痛みはほぼありません。「紅色汗疹」は表皮の深い部分で詰まり、かゆみを伴う赤いブツブツが出現します。最も一般的なのがこの紅色汗疹です。
なお、手のひらや足の裏に水ぶくれができた場合は、あせもではなく「汗疱(かんぽう)」という別の疾患の可能性が高いです。これも意外と知られていない点で、誤ったケアを続けてしまうリスクがあります。
参考:汗かぶれ・あせもの症状と違いについて(田辺ファー