

低分子エラスチンより高分子タイプの方が、肌の再生をより深く支えます。
「コラーゲンは知っているけどエラスチンは何が違うの?」という疑問は、よく耳にします。結論から言うと、コラーゲンが肌の土台を作る「鉄筋」だとすれば、エラスチンはその鉄筋同士をつなぎ留める「バネ」にあたります。
エラスチンは皮膚の真皮層に存在するタンパク質で、コラーゲン繊維同士を束ねながら肌に弾力と伸縮性を与えています。健康な肌をつまんで離したときに、すぐ元に戻るのはエラスチンが機能しているからです。これが不足すると、肌はぺたりと戻らなくなります。
エラスチンペプチドは、このエラスチンを酵素で分解して低分子化(ペプチド化)したものです。通常のエラスチンタンパク質は分子が大きく体内に吸収されにくいのですが、ペプチド化することで腸からの吸収効率が上がります。
日本の機能性表示食品制度においては、カツオ由来エラスチンペプチドを1日75mg摂取することで、以下の3つの機能が科学的根拠に基づいて認められています。
- 🐟 血管のしなやかさ維持(加齢とともに低下する中高年向け)
- 🦵 膝関節の違和感を和らげる(膝に違和感のある中高年向け)
- ✨ 肌の保湿サポート・弾力維持(肌乾燥やたるみが気になる方向け)
コラーゲンが美容成分として先行して広まったため、エラスチンは「コラーゲンのおまけ」と思われがちです。しかし実際は、エラスチンがなければコラーゲンの機能は十分に発揮されません。つまり両者は補完関係にあります。
日本ハム中央研究所の試験では、成人男女13名にP-エラスチン100mgを1日1本(ドリンク)で8週間摂取してもらったところ、摂取前と比べて頬の皮膚弾力性が有意に向上しました。これは「たった8週間で肌のバネが改善される」という、具体的な実証結果です。
参考:エラスチンペプチドの機能性と吸収性について詳しく解説した栄養素バンクのページです。
エラスチンペプチド(カツオ由来エラスチンペプチド)|サイクロケム
かゆみをなんとかしたい人にとって、エラスチンペプチドがどう関係するのか、少しわかりにくいかもしれません。これは意外ですね。
かゆみの主な原因のひとつは「肌のバリア機能の低下」です。肌のバリア機能とは、皮膚の最表面にある角層が、外部の刺激物(花粉・ほこり・乾燥した空気など)を弾き、内側から水分が逃げないよう保護する仕組みのことを指します。
エラスチンが肌内部で不足してくると、皮膚は柔軟性と水分保持力を同時に失います。乾燥した肌は角層がひび割れた状態になり、バリアの隙間から外的刺激が侵入しやすくなります。この状態になると、少しの温度変化・衣類の摩擦・入浴後の乾燥などでも「かゆみ」が引き起こされやすくなるのです。
エラスチン不足が引き起こす肌への影響を整理すると、以下のような連鎖が起きています。
| ステップ | 起きていること |
|---|---|
| ① | エラスチン減少 → 真皮の弾力・保湿力が低下 |
| ② | 角層のうるおいが不足 → バリア機能が崩れる |
| ③ | 外的刺激が入りやすくなる → 炎症・かゆみが起きやすい |
| ④ | かいてしまう → さらにバリアが破壊される悪循環 |
エラスチンペプチドを内側から補給することで、このステップ①・②の段階に直接アプローチできます。つまり、かゆみの「根っこの原因」に働きかける成分といえるのです。
乾燥によるかゆみをなんとかしたい人が外用保湿剤だけでケアしようとすると、効果が一時的になりがちです。内側からエラスチンと水分保持をサポートしながら、外用保湿もセットにするのが基本です。
参考:エラスチン減少が乾燥・かゆみ・バリア機能低下につながるメカニズムを詳しく解説しています。
エラスチンと皮膚の関係性を深掘り|Liberta Create
エラスチンペプチドを含む製品はサプリから機能性表示食品まで多岐にわたります。しかし「どれを選んでもだいたい同じ」というわけにはいきません。
まず重要なのが「由来」です。現在流通しているエラスチン原料の主な由来は、カツオ・マグロなどの魚類と、豚・馬などの動物由来に大別されます。
- 🐟 カツオ由来:カツオの動脈球(心臓から血管に移る動脈幹)から抽出。エラスチン含有率が80〜90%と非常に高く、機能性表示食品の科学的根拠が最も多い。
- 🐴 ウマ由来:ランダム化二重盲検試験で肌・体形への影響が確認されている。
- 🐷 豚由来:人のエラスチン構造に近いとされ、九州産豚大動脈由来の高純度タイプが一部で使用されている。
次に注目すべきは「分子サイズ」です。サプリ業界では「低分子=吸収がよい=効果的」という印象が広まっています。これは条件が付きます。
コラーゲンの場合は低分子ペプチドが吸収面で有利とされていますが、エラスチンはやや事情が異なります。低分子に分解しすぎると「エラスチンとしての特有アミノ酸(デスモシン・イソデスモシン)」が活かされにくくなり、体内でエラスチン繊維の材料として機能しにくくなるという指摘もあります。
高分子タイプのエラスチンは、体内の消化酵素によって少しずつ活性ペプチドを生成するため、ゆっくりと長く作用する可能性があります。高分子が条件です。
最後に摂取量の目安を確認しておきましょう。機能性表示食品の届出で科学的根拠が認められているカツオ由来エラスチンペプチドの摂取量は1日75mgです。日本ハム中央研究所の皮膚弾力試験では1日100mg・8週間という設定で有意差が確認されています。「1粒10mgのサプリを漫然と飲む」だけでは数値に届かない可能性があるため、製品の配合量の確認が必須です。
「サプリを飲んでいるのに変化がない」と感じている場合、一緒に摂っている食事の内容が原因になっていることがあります。これは使えそうです。
エラスチンペプチドは単独ではなく、いくつかの栄養素と連携して働くチーム型の成分です。特に以下の3つとの相性が優れています。
- 🍋 ビタミンC:エラスチン・コラーゲンの合成を助ける補助酵素として必須。不足すると材料があっても「組み立てができない」状態になります。イチゴ(1粒で約7mg)、赤パプリカ(半個で約80mg)などで効率よく補えます。
- 🥩 良質なたんぱく質:エラスチンの原料そのもの。鶏むね肉・魚・大豆製品などをしっかり摂ることで、サプリで補った成分が活かされやすくなります。
- 🌿 亜鉛・鉄分:エラスチン合成を助ける微量ミネラル。牡蠣・赤身肉・ひじきなどに含まれています。
また食べ物としてエラスチンを食事から直接摂ることも可能です。鶏の手羽先・牛すじ肉・煮魚・軟骨などに含まれています。ただし通常の食品中のエラスチンは分子が大きく水に溶けにくいため、体内吸収率が低いという特性があります。食事でのエラスチン摂取は補助的なもの、と考えておくのが妥当です。
継続に関しては「肌のターンオーバーが約28〜45日」であることが判断の基準になります。肌を作る材料として機能する成分なので、少なくとも1〜2ヵ月は続けることが前提です。2週間で「変化がない」と判断してやめてしまうのは早すぎます。
睡眠と紫外線対策もセットにすると効果が安定しやすくなります。睡眠中は成長ホルモンの働きで肌の修復が進みやすく、エラスチン合成もこの時間帯に活発になるとされています。一方で紫外線はエラスチン繊維を酸化・劣化させる大きな原因なので、日焼け止めとの併用は欠かせません。
参考:エラスチンサプリが「効かない理由」と「効かせ方」を詳しく解説した記事です。
エラスチンサプリは本当に効果なし?効果を感じるための正しい知識|美肌プロ
せっかくエラスチンペプチドを摂っていても、日常の習慣が邪魔をしているケースがあります。知っていれば防げる話です。
① 糖質の過剰摂取(糖化)
血糖値が急上昇すると、余分な糖がタンパク質と結びつく「糖化」が起きます。糖化はコラーゲンやエラスチンの繊維を変性させ、弾力を失わせる直接原因になります。白米・菓子パン・甘い飲み物を大量に摂る習慣がある場合、サプリで補ったエラスチンが次々と壊されてしまう可能性があります。血糖の急上昇に注意が必要です。
② 紫外線の無防備な浴び続け
紫外線(特にUVA)は皮膚の真皮層まで届き、エラスチン・コラーゲンを直接分解する酵素(MMP:マトリックスメタロプロテアーゼ)の産生を増やします。日焼け止めを顔だけに塗って首や腕は無防備、という状態では、サプリの効果が追いつかなくなることがあります。
③ 睡眠不足が続く(6時間未満)
エラスチンの合成は睡眠中に活発になります。6時間未満の睡眠が続くと、成長ホルモンの分泌が低下し、肌の修復タイムが不十分になります。痛いですね。せっかく摂取したエラスチンペプチドが活かされにくくなります。
④ 喫煙
タバコに含まれるニコチン・一酸化炭素は、皮膚の血行を悪化させます。エラスチン生成に必要なビタミンCをタバコ1本あたり約25〜30mg消費するとも言われており、喫煙者は非喫煙者と比べて肌のエラスチン量が有意に少ないという研究もあります。
これらを1つでも改善するだけで、エラスチンペプチドの実感が高まりやすくなります。「摂取しながら壊さない」が原則です。
ここまで内側からのケア(経口摂取)を中心に説明しましたが、外側からのスキンケアと組み合わせることで、効果がさらに高まります。つまり内外ダブルアプローチです。
外用スキンケアでエラスチンを含む製品を使う場合、「エラスチンは肌の深い層(真皮)に届くのか?」という疑問が生まれます。実際のところ、高分子エラスチンをそのままクリームに配合しても、分子が大きすぎて真皮まで浸透するのは難しいとされています。外用エラスチン配合製品の主な役割は、角層への保湿サポートと肌表面の保護です。
一方、経口摂取したエラスチンペプチドは血流を通じて全身に届き、線維芽細胞(エラスチンやコラーゲンを作る細胞)に働きかけます。内側から線維芽細胞を活性化させ、外側から角層の水分をキープする、この両面が揃うとかゆみ対策のスキンケアとして非常に理にかなっています。
かゆみが気になる方向けの「内外ダブルケア」の組み合わせ例。
| 役割 | 成分・アプローチ |
|---|---|
| 内側(経口) | カツオ由来エラスチンペプチド 75〜100mg/日+ビタミンC |
| 外側(スキンケア) | セラミド・ヒアルロン酸・低刺激保湿クリームでバリア補強 |
| 生活習慣 | 7時間以上の睡眠・日焼け止め・禁糖質スパイク |
セラミドは角層のすき間を埋めるバリア成分で、エラスチンが真皮で果たす「弾力・保水」の機能を表面から補完します。乾燥によるかゆみをなんとかしたい人には、セラミド配合の保湿剤とエラスチンペプチドサプリの組み合わせが、現時点で最も合理的な選択肢のひとつといえます。
なお、かゆみがひどい場合や湿疹・アトピーなど炎症を伴う症状がある場合は、サプリや市販スキンケアだけでの対応には限界があります。皮膚科を受診してプロに相談することを最初のステップとして考えてください。
参考:大正製薬が皮膚科医監修で解説した乾燥肌とエラスチン・バリア機能の関係ページです。
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