ヒアルロン酸種類でほうれい線の仕上がりと持続が変わる

ヒアルロン酸種類でほうれい線の仕上がりと持続が変わる

ヒアルロン酸の種類でほうれい線への効果と持続期間が変わる

ほうれい線に「硬い」ヒアルロン酸を入れると、逆にほうれい線が深く見えることがあります。


この記事でわかること
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ヒアルロン酸の種類は約36種類ある

製剤の硬さ・メーカー・持続期間がそれぞれ異なり、ほうれい線には「中間の硬さ」の製剤が向いている。

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種類を間違えると逆効果になる

硬すぎる製剤を可動性の高いほうれい線に入れると不自然な膨らみや凸凹になるリスクがある。

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持続期間は製剤によって6ヶ月〜24ヶ月

柔らかい製剤は6〜18ヶ月、硬い製剤なら12〜24ヶ月持続する傾向があり、コスト感も変わってくる。


ヒアルロン酸の種類一覧:主要メーカーと製剤の基本


ヒアルロン酸というと「1種類の薬」というイメージを持つ方が多いですが、実際には施術に使用される製剤は約36種類にのぼります。主要なメーカーとしては、アメリカのアラガン社(ジュビダームシリーズ)、スウェーデンのガルデルマ社(レスチレンシリーズ)、韓国のmedytox社(ニューラミス)、ドイツのMERZ社(ベロテロ)などがあります。


それが「すべて同じヒアルロン酸」というわけではありません。各製剤は粒子の大きさ・粘度(硬さ)・製造技術・ヒアルロン酸濃度がそれぞれ異なり、部位によって向き不向きがはっきり分かれています。


信頼性の観点で特に重要なのが、日本の厚生労働省や米国FDA(日本の厚生労働省に相当する機関)の認可を受けているかどうかです。アラガン社のジュビダームシリーズは日本の厚生労働省の認可を取得しており、安全性の面で信頼度が高いとされています。認可を受けていない製剤にはリスクが伴う場合があるため、クリニック選びの際に使用している製剤を確認することは、健康を守るうえで欠かせない行動です。


以下に主要なメーカーを整理しました。


| メーカー | 代表製品 | 特徴 |
|---|---|---|
| アラガン社(米) | ジュビダームシリーズ | 厚労省認可・バイクロス技術 |
| ガルデルマ社(スウェーデン) | レスチレン・エマーゼル | FDA認可・高安全性 |
| medytox社(韓国) | ニューラミス | KFDA認可・自然な仕上がり |
| MERZ社(ドイツ) | ベロテロ | 均一構造・組織なじみが良い |
| AESTHETURA社(韓国) | クレヴィエル | 高濃度50mg/ml・高持続性 |


つまり「ヒアルロン酸を打つ」と一言で言っても、どのメーカーの何という製剤を使うかによって、仕上がり・持続期間・リスクが大きく変わる、ということです。


厚生労働省PMDA:ジュビダームビスタ®ボリューマXCの添付文書(認可製剤の詳細が確認できます)


ヒアルロン酸の「硬さ」の違いとほうれい線に向く製剤の選び方

ヒアルロン酸を選ぶ最大のポイントは「硬さ」です。これが仕上がりの自然さと、ほうれい線への効果に直結します。


硬い製剤は骨に近い感触を持ち、鼻筋や顎のように形をしっかり作りたい部位に適しています。一方、柔らかい製剤は脂肪組織に近い感触で、唇・涙袋・目の下など繊細な動きのある部位向きです。


では、ほうれい線にはどの硬さが合うのでしょうか?


ほうれい線は顔の中でもよく動く部位のひとつです。笑ったり話したりするたびに動くため、硬すぎる製剤を入れると不自然に見えたり、肌の動きに対応できずに膨らんで見えたりすることがあります。これが実際の「失敗」に多いケースです。


アラガン社のジュビダームシリーズを例にとると、硬い順に以下のような製剤があります。


- ボラックスXC(最も硬い・25mg/ml):鼻・顎・フェイスライン向け
- ボリューマXC(硬め・20mg/ml):頬・こめかみ・深めのほうれい線向け
- ボリフトXC(中間・17.5mg/ml):浅めのほうれい線・マリオネットライン向け
- ボルベラXC(柔らかい・15mg/ml):唇・涙袋・目の下向け
- ボライトXC(最も柔らかい・12mg/ml):肌質改善・小じわ向け


ほうれい線に一般的によく使われるのは、ボリューマXC(深めのほうれい線)またはボリフトXC(浅めのほうれい線)です。


中間の硬さが基本です。


深いほうれい線にはボリューマXCで深い層に注入し、浅い層にはボリフトXCで自然な仕上がりを重ねる「2種類の組み合わせ注入」を行うクリニックもあります。これは組織への馴染みやすさ(親和性)と注入する深さを使い分ける高度なアプローチです。


ほうれい線・シワ治療専門クリニック大阪Houreisenによる製剤別用途解説(部位別の硬さの使い分けが詳しく記載されています)


ヒアルロン酸の種類別・ほうれい線への持続期間と費用の目安

ほうれい線へのヒアルロン酸注入を検討する際、「何ヶ月もつのか」「費用はどのくらいかかるのか」は特に気になるポイントです。


製剤の硬さと持続期間には相関があります。硬い製剤ほど体内で分解されにくく、長期間維持される傾向があります。ほうれい線に使われることが多い製剤の持続期間をまとめると以下のとおりです。


| 製剤名 | 持続期間の目安 | 1本あたりの費用目安 |
|---|---|---|
| ボリューマXC | 18〜24ヶ月 | 7.5〜8.5万円 |
| ボリフトXC | 12〜18ヶ月 | 7.5万円前後 |
| ボルベラXC | 9〜12ヶ月 | 7.5万円前後 |
| レスチレン系 | 6〜12ヶ月 | 3〜8万円 |
| ニューラミス | 6〜12ヶ月 | 1〜5万円 |


ほうれい線への注入量は片側0.5〜1.0cc程度(両側合計1〜2cc)が目安です。「両側1cc=約4万円〜」という相場もありますが、製剤の品質によって1ccあたり1万円〜10万円と幅が大きいため、価格だけで選ぶのは危険です。


痛いですね。しかし、安い製剤が必ずしも問題というわけではなく、厚生労働省やFDAの認可を受けているかどうかが判断基準のひとつになります。


注意が必要なのが「10年間の総額」という視点です。たとえばボリューマXCで24ヶ月持続する場合、10年間で5回の施術(5本×7.5万円=約37.5万円)で済む計算になります。一方、6ヶ月しか持続しない安価な製剤を使い続けると、10年で20回の施術が必要になり、1回3万円でも総額60万円になる場合があります。長期的なコストを考えた製剤選びが重要です。


ヒアルロン酸の種類を間違えたほうれい線注入で起きる失敗例

ヒアルロン酸によるほうれい線治療で後悔するケースには、製剤の選択ミスが大きく関わっています。


よくある失敗例は次のとおりです。


- 膨らみすぎ(オーバーフィル):入れすぎや硬い製剤による不自然な膨張感。「ヒアルロン酸顔貌」とも呼ばれる状態になることがある。


- 凸凹・ぼこつき:浅い層への不適切な注入や、硬すぎる製剤が皮膚の薄い部分に入ることで起きる。


- 逆効果でほうれい線が目立つ:たるみが原因のほうれい線に単純に「溝を埋める」注入をしても、頬の重みが増してかえってたるみが進行するケースがある。


- 効果がすぐに消える:注入量が足りない、または低品質な製剤を使用した場合。


中でも「たるみが原因のほうれい線」への対処は特に重要です。意外ですね。ほうれい線には、皮膚のシワではなく「頬のたるみによって生じる影・溝」が原因のタイプがあります。このタイプにヒアルロン酸をほうれい線の溝に直接注入するだけでは、頬の重みが増してかえって悪化することがあります。この場合、頬骨付近にやや硬めのヒアルロン酸を注入して「リフトアップ」する方法や、糸リフト・医療ハイフとの組み合わせが有効です。


失敗した場合は、ヒアルロニダーゼという溶解注射で修正できる場合があります。ただし溶解と再注入を繰り返すことは肌への負担が大きく、コラーゲンの被膜が形成されると溶解注射でも対処できないリスクがあります。失敗を避けるための製剤選びと医師選びが前提として必須です。


水の森美容クリニック:ほうれい線のヒアルロン酸注入でよくある失敗と修正方法の解説(失敗パターンと対策が詳しく記載)


ヒアルロン酸の種類選びで迷わないための独自チェック:「ほうれい線タイプ診断」活用法

ほうれい線へのヒアルロン酸注入で最も大切なのは、「自分のほうれい線がどのタイプか」を把握することです。これが製剤選びの出発点になります。なぜなら、ほうれい線には大きく分けて4つのタイプがあり、タイプによって最適な製剤や治療法が異なるからです。


ほうれい線の主な4タイプ


| タイプ | 主な原因 | 向いている対処法 |
|---|---|---|
| ①シワ・溝タイプ | 皮膚のたるみ・コラーゲン減少 | ヒアルロン酸注入(ボリフト系) |
| ②くぼみタイプ | 顔面骨の萎縮・脂肪減少 | ヒアルロン酸注入(ボリューマ系) |
| ③たるみタイプ | 頬・SMAS筋膜のたるみ | 糸リフト・ハイフ+ヒアルロン酸 |
| ④複合タイプ | 上記の複数が重なる | 複数施術の組み合わせ |


これが条件です。


クリニックに行く前に自分でできる確認として、鏡の前で「仰向けに近い角度」になってほうれい線が消えるかどうか確認する方法があります。ほうれい線が重力で消える場合は「たるみタイプ」が強い可能性があり、この場合は単純なヒアルロン酸注入だけでは不十分なことが多いです。


カウンセリングの際は「自分のほうれい線はどのタイプか」「どの製剤を使うのか、その理由は何か」を医師に具体的に聞くことをおすすめします。「ボリフトXCを使います」と具体的な製剤名を提示できる医師であれば、製剤の特性を理解したうえで治療計画を立てていると判断できます。


実際に施術を受ける前に「製剤の種類・注入量・注入層・費用の内訳」を文書や口頭でしっかり確認する、これが唯一確実な失敗回避策です。


ここんべルクリニック:4つのほうれい線タイプと効果的な治療法の選び方(タイプ別の治療選択が詳しく解説されています)




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