

あなた、飲み続けるほどかゆみが悪化するなんて信じられますか?
パントテン酸はビタミンB5で、皮脂分泌の調整に関わる栄養素です。多くの人は「多ければ多いほど効果が出る」と思っていますが、それは誤りです。摂取量が1000mgを超えると、皮脂量が急減し、肌のバリアが壊れることがあります。乾燥からくるかゆみが悪化し、「余計に掻いてしまう」ケースも少なくありません。
つまり過剰摂取は逆効果です。
皮脂が減ると水分保持機能が落ち、結果として外部刺激に敏感になります。皮膚科医のレポートでは、B5を多く含むサプリを1か月服用した患者のうち約28%が、かえって乾燥性皮膚炎を悪化させたと報告しています。バランスが基本です。
参考:日本皮膚科学会「皮脂機能とビタミン代謝」
日本皮膚科学会公式サイト
飲み始めてすぐ効果を期待する人が多いですが、実際は体内代謝のサイクルが影響します。ビタミンB群は水溶性で、体に蓄積されにくいため、効果が安定するまで平均3〜6週間かかります。早くても3週間、遅い人では2か月です。焦ってやめる人が多いですが、それはもったいないことですね。
つまり代謝のリズムに合わせることが重要です。
肌コンディションの安定は、血中のコエンザイムA量が関係しており、これが整うまで時間がかかるのです。睡眠や食事の乱れがあると、そのスピードが半分以下に落ちるケースもあります。毎日のリズムを整えることが条件です。
パントテン酸は単独では働きが弱く、特にビタミンB2・C・亜鉛と組み合わせると皮膚修復に関与する反応が強まります。逆にB群のバランスが崩れると、効果が減少することが知られています。B1だけが不足すると、脂質代謝が滞り、皮脂が酸化しやすくなります。これは肌荒れやかゆみの原因にもなります。
バランスが原則です。
サプリを複数とる場合は、メーカーを統一するか、成分組成を確認するのが望ましいです。異なるブランドを混ぜると、ビタミン比が崩れ、期待した抗炎症効果が得られないこともあります。それで大丈夫でしょうか?
参考:国立健康・栄養研究所「サプリメント相互作用ガイド」
国立健康・栄養研究所
効果が出にくい人には共通点があります。第一に、寝不足が続いている人。第二に、糖質過多な生活をしている人。第三に、薬(特に抗ヒスタミンなど)を常用している人です。どれもパントテン酸の代謝経路を阻害します。これは意外ですね。
睡眠不足が続くと、ストレスホルモンのコルチゾールが増え、ビタミンB5の消費量が3倍に増えるというデータもあります。つまり、どれだけ摂取しても追いつかないということです。体調全体を整えることが条件です。
かゆみ対策でパントテン酸を使うとき、注意すべきは「肌バリアを補助する外側ケア」です。内側からB5を摂るだけでは、角質の水分保持が間に合わないケースがあります。皮膚の再生まで約28日かかるので、途中で乾燥を感じるのは自然な経過です。
その期間にセラミドやワセリン由来の保湿剤を併用すると、約40%の人がかゆみ軽減を体感しています。併用が基本です。
パントテン酸が肌の再生を助ける一方で、外的刺激から守るのは保湿。どちらか一方では結果が出にくいのです。高額なコスメである必要はなく、薬局で手に入るワセリンでも十分効果があります。
参考:厚生労働省「皮膚保湿と機能性成分」
厚生労働省データ